マーケ博士が主催する「QMPSS(コンパス)」は、SNSを活用した集客術やマーケティングのノウハウを教授する有料コンサルティングサービスです。
InstagramやTikTokなどのSNSプラットフォームを使い、フォロワーを効果的に集めたり商品やサービスの売り込みを行うスキルを身につけさせることを目的としています。
公式サイトでは、
「誰が学んでも再現性のあるノウハウ」
「成果が出ない人はいない」
などと謳っており、QMPSSのコンテンツさえマスターすれば確実に収益を上げられると強くアピールしています。
しかしながら、そうした営業トークに惑わされてはいけません。なぜなら、実際にQMPSSを受講して大きな売上や収益を上げた人の存在を、現時点で私は確認できていないからです。
参加費用は死ぬ気の高額
QMPSSの参加費用は極めて高額で、6ヶ月プランで66万円、さらに「保証ありプラン」となると99万円もの費用が必要になります。
確かに半年間に及ぶカリキュラムでは多岐にわたる講義が用意されており、運営者とのオンラインサポートや質疑応答、補助教材の提供なども含まれています。
しかし、たとえそうしたフォローがあったとしても、最終的な売上や収益には個人個人の能力や資質が大きく影響するはずです。
「稼げました」という声はありません
つまり、コンテンツを学んだだけで誰もが確実に稼げるというわけではありません。それにもかかわらず運営側が「絶対に稼げる」と胡散臭いアピールをしていることから、QMPSSへの不信感が払拭できないのです。
参加者の実際の声を見ても、「3ヶ月で稼げると言われていたが未だに一銭も稼げていない」「カリキュラムの内容が難しすぎてついていけない」など、実際の満足度は決して高くありません。
一方で、公式サイトに掲載されている受講生の成功事例は、極めて客観性や信憑性に欠けているものばかりです。
具体的な売上金額や収益実績が一切書かれていないため、単なる体裁を整えただけの虚構の可能性も否定できません。
本当に稼げたのであれば、しっかりとした数値や事例を示すはずです。
怪しい法人による運営
さらにQMPSSを運営する株式会社BUZZSHIPの体制についても、不審な点が複数見受けられます。
まず設立からわずか1年余りしか経っていない新興企業であり、過去の実績やキャリアを裏付ける客観的な情報が乏しいことが指摘されています。
代表のマーケ博士こと東嶋尚弥氏のプロフィールを見ても、年商14億円の法人を経営しているなどと書かれていますが、それを証明する根拠があまりにも希薄です。
自身のSNSアカウントでのフォロワー数の少なさからも、マーケ博士がSNSマーケティングの実力者であるという認識を持ちにくくなっています。
加えて、短期間で複数回の企業名や住所の変更があり、サポート体制が安定しているのか疑問も残ります。
そして最も深刻な問題は、マーケ博士個人の過去の経歴に関わる部分です。東嶋氏と関係が深かったとされる複数の人物から、かつて情報商材の販売で詐欺的な評判を受けていたことが次々と指摘されています。
つまり、マーケ博士が過去に何らかの怪しい活動に携わっていた可能性を、完全に否定することができないのです。
まとめ
このように、QMPSSには様々な不安要素や疑問点が存在しています。情報の質や価値そのものを否定するわけではありませんが、提供されるサービスと比して参加費用が高額過ぎる上、運営体制の信用性にも大きな疑問符がついてしまっています。
SNSマーケティングのスキルそのものは役立つかもしれませんが、それ以上の価値があるような実感は得られそうにありません。
確かに優良な副業サービスも存在するでしょう。しかし、参加する前にはSNSの怪しげな広告やステマサイトだけでなく、信頼できる複数の情報源からも幅広く収集し、自身の状況に本当に合致しているかどうかを慎重に判断する必要があります。
万が一何らかの被害に遭った場合でも、決して諦めることなく権利を主張し続けることが大切です。
一人一人がそうした注意を払い、冷静な目線で判断することが、健全な副業業界の発展にもつながっていくはずです。
怪しいサービスの被害に遭うリスクを回避できるだけでなく、自身の利益を確実に守ることもできるからです。サービスの実態を常に冷静に追及し、不当な被害から身を守ることが何より大切なのです。
コメント